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「長期優良住宅」は本当に必要?初期費用100万円を回収できる3つの税制優遇と必須メリット

TOPコラム「長期優良住宅」は本当に必要?初期費用100万円を回収できる3つの税制優遇と必須メリット

「長期優良住宅」取得により初期費用100万円を回収できる3つの税制優遇と必須メリットについて解説する、D'worksのチーフプランナー豊浦哲治郎

こんにちは。ディーワークスで設計を担当しています、豊浦です。

私たちは、デザインだけでなく、「安心・安全・長持ち」を一番に考えた家づくりをしています

家づくりは、人生の一大イベントです。

多くのお客様が、住宅ローンや税金といった「お金のこと」に大きな不安を感じているのではないでしょうか。

私自身の長年の経験から、「家の性能を上げることが、実は一番おトクになる経済的な作戦だ」と確信しています。

今回は、そのカギとなる「長期優良住宅」に注目し、最初にかかる費用と、それを余裕で上回る国の優遇、そして毎日の暮らしで感じるメリットを、プロの視点から分かりやすくお話しします。

この記事を読めば、「長期優良住宅」が単なる「立派な家」の証明ではなく、「家計がずっとラクになるための条件」であることがきっとご理解いただけますよ。

長期優良住宅の初期費用と国が用意する3つの経済的メリット

「長期優良住宅」と聞くと、「高性能だけど、きっと費用も高いんだろうな」と感じる方が多いかもしれません。

確かに、地震に強い構造や快適な断熱、そして将来の点検計画などが求められるため、一般的な家より少しだけ初期費用が高くなるのは正直なところです。

当社の事例で見ても、長期優良住宅の申請や工事のグレードアップに必要な費用は、トータルで約100万円前後となります

この100万円の出費を迷う気持ちはよく分かります。

しかし、私たちがこの高い性能を標準にしているのは、この初期費用を大きく超える「国からの強力な経済的バックアップ」があるからです。

特に、住宅ローン減税、固定資産税、地震保険の3つの税金・保険の優遇は、長い目で見ると家計に決定的なゆとりをもたらしてくれます。

この記事で、私たちが長期優良住宅を標準にすることで、お客様の安心と経済的なメリットをどのように守っているのかを詳しくお伝えしますね。

なぜ、長期優良住宅は「賢い家づくり」の結論なのか?

結論からお話ししますね。

これからの時代、家を建てるなら長期優良住宅は「選ぶべき性能」です。

私たちが長期優良住宅を強くおすすめする一番の理由は、「ムダな出費を減らすこと」と「万が一の不安をなくすこと」を両立できるからです。

1. 資産価値の維持とコストの最適化(長く住むほどおトクな構造)

長期優良住宅は、「建物を長持ちさせること」「省エネで快適なこと」「メンテナンスしやすいこと」という3つの視点が特に優れています。

これらはすべて「家を大切に使い続ける」ことに直結します

特に「メンテナンスしやすい」という工夫が、本当に大事なポイントです。

家は、建てた瞬間からメンテナンスが始まります。

例えば、30年くらい経つと、壁の中を通っている水道管などが劣化して交換が必要になります。

長期優良住宅の場合、交換がスムーズにできるように、床下に潜ってすぐに管を取り替えられるような設計が義務づけられています。

一般的な家だと、配管交換のために壁や床を大きく壊す工事が必要になり、思いがけない高額なリフォーム費用がかかるリスクがあるんです。

目先の100万円の出費よりも、30年後、40年後の面倒な修繕工事と費用を大幅にカットできることが、私たちが長期優良住宅をおすすめする明確な理由です。

2. 「見えないコスト」を国が優遇する(手厚いバックアップ)

長期優良住宅を取得するには約100万円の初期費用がかかりますが、国は長く住める高性能な家を増やしたいと考えています。

そのため、その性能に見合った非常に手厚い税金・保険の優遇制度を用意しているのです。

特に、住宅ローンを組んで家を建てるご家族にとって、この優遇は「100万円の投資」を遥かに超えるリターンをもたらします。

成功のための3つのポイント:初期費用を凌駕する経済的メリット

長期優良住宅を取得すると、主にこの3つの大きな経済的メリットがあります。

成功のための3つのポイント
  • ポイント1:借入限度額が1,500万円アップ!「住宅ローン減税」の恩恵
  • ポイント2:固定資産税の優遇期間が2年間長くなる!
  • ポイント3:地震大国で安心!地震保険料が大幅割引!

ポイント1:住宅ローン減税の「枠」が拡大する

これが、最も家計に大きな影響を与えるメリットです。

住宅ローンを組むと、年末のローン残高に応じて税金が戻ってくる「住宅ローン減税」という制度が13年間適用されます。

一般的な家(省エネ基準適合住宅): 減税の対象となる借入限度額は3,000万円まで

長期優良住宅: 減税の対象となる借入限度額は4,500万円に拡大

一般的な家と比べて、1,500万円も減税の対象となる借入額が増えるということです。

年末ローン残高の0.7%が13年間控除されるため、この1,500万円の差だけで、約100万円前後の控除額が変わってきます

つまり、長期優良住宅でかかった最初の費用(約100万円)は、この住宅ローン減税のメリットだけで、ほとんどチャラにできる計算になるのです。

特に借入額の多い方ほど、このメリットが非常に大きくなります。

ポイント2:固定資産税の割引期間が5年間に延長される

家が完成すると、毎年、市町村に固定資産税を払うことになります。

新築の家は、この固定資産税が安くなる優遇措置がありますが、長期優良住宅ではさらに期間が長くなります。

通常の家(長期優良住宅ではない): 3年間、固定資産税が半額に軽減

長期優良住宅: 5年間、固定資産税が半額に軽減 ※戸建住宅の場合

割引期間が2年間も長くなることで、税額にもよりますが、合計で約10万円前後の家計メリットが見込めます

これは、国が『この高性能で長持ちする家は、もっと優遇してあげましょう』と太鼓判を押している証拠です。

ポイント3:地震保険料が最大50%オフになる

日本に住む以上、地震への備えは欠かせません。

火災保険とセットで加入する地震保険は任意ですが、万が一のために非常に重要です。

長期優良住宅は、高い耐震性能が証明されているため、地震保険料が割引になります。

耐震等級2の場合: 地震保険料が30%オフ

耐震等級3の場合: 地震保険料が50%オフ

D-works Homeでは、安心を追求するため、長期優良住宅に加え最も強い耐震等級3を標準にしています。

その結果、地震保険に入る場合は保険料が半額になり、何十年もの保険料コストを大きく節約できます。

実例に学ぶ:不安を安心に変える長期優良住宅の力

多くのお客様が、性能や税制の話を聞いても、やはり最初に気になるのは「追加の費用」のことですよね。

「でも、最初に100万円ぐらい払ったとしても、補助金とかで結局戻ってくるんですか?」

これは、家づくりを検討中のご家族から本当によくいただく、素直な疑問です。

その疑問はごもっともです。

だからこそ私たちは、長期優良住宅の費用対効果を細かくシミュレーションしてお見せしています。

先ほどお伝えした通り、住宅ローン減税の枠が拡大するだけで、最初の100万円はほぼ回収できると見ています。

さらに、固定資産税の割引延長や地震保険の割引が加わることで、トータルではプラスになるご家族がほとんどなのです。

このように、長期優良住宅は「建ててよかった!」と心から思える、未来を見据えた賢い選択肢です。

費用対効果の明確な内訳
  • 初期投資(コスト): 約100万円前後(検査料、申請費、構造強化費)
  • 住宅ローン減税:最大約100万円前後の税金還付が増える
  • 固定資産税:最大約10万円前後の割引
  • 地震保険:50%オフで長期間の保険料を大幅削減
  • その他メリット: メンテナンスが簡単なので将来の大きな修繕費用を抑えられる

長期優良住宅が持つ3つのすごい要件(長持ち、省エネ、メンテしやすい)は、単なる家のスペックではなく、ご家族がその家にずっと住み続けられ、経済的な心配が少なく、安心して暮らせるための道しるべだと私たちは考えています。

まとめ:あなたの家づくりに「長期優良住宅」という未来への投資を

今回のコラムでは、「長期優良住宅」がもたらす3つの大きな金銭的メリット、特に住宅ローン減税のおトクさに焦点を当てて解説しました。

この記事の要点

  • 初期費用100万円は、住宅ローン減税の優遇枠拡大で実質的に回収できる
  • 固定資産税の5年間割引や地震保険の50%割引が、長い目で見た家計を助ける。
  • メンテナンスのしやすさが、30年後に突然発生する大きな修繕コストからご家族を守る。

私たちがデザインだけでなく、最高水準の性能(長期優良住宅かつ耐震等級3)にこだわるのは、お客様に「住み始めてから本当にD-worksにして良かった」と心から思っていただきたいからです。

お気に入りのデザインで愛着を持ち、高性能で安心と経済的なゆとりを持つ。

これこそが、私たちが目指す理想の家づくりです。

ご自身のローンの状況や税制優遇の具体的なシミュレーションについて詳しく知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

専門家として、あなたに最適な家づくりと資金計画をご提案させていただきます。

気になる方は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。

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