こんにちは!D-worksです。
前回、今回とご紹介しするお客さまのお家では、室内をゆったりと見せる工夫をあちこちに凝らしてあります。
吹き抜けを作らないお部屋で、高さや広さを演出する上手なアイディアがたくさん取り入れられていますので、ひとつずつご紹介していきましょう。
◆照明の存在を強調しないこと
照明は、思っている以上に存在感を放つものです。
おしゃれなお家でも、量販店で売られているような、丸くて大きなシーリングライトを天井に嵌め込むだけで、既製品感が出てしまいます。
天井照明をひとつ取り替えるだけで、お部屋の表情がガラリと変わるくらい、強い印象があるのです。
空間を広く見せたい時は、こちらのお部屋のように、壁と天井に溶け込む同色の照明を選びましょう。視界がごちゃごちゃせず、すっきりとした広さを確保できます。
この白のペンダントライトは、スタイリッシュだけど主張しすぎないデザインで、インテリアによく馴染んでいますね。
ダイニングの吊り下げ照明以外は全てダウンライトにしてあるため、LDKの明かりを全てつけても、照明が悪目立ちすることはありません。
吊り下げタイプをひとつだけ設置して、ダイニングとリビングを視覚的にゾーニングするのも上級テクニックのひとつ。
もしも照明をアクセントのように使いたいなら、フロアスタンドやテーブルスタンドを追加してみても良いでしょう。
明かりの位置を下に下げるほど、夜らしい雰囲気を演出できます。
インテリアを引き立てるデザインの照明を探すのも、お部屋づくりでは楽しいプロセスになります。
◆個室や収納のドアを工夫する
個室のドアは内開き、または外開きタイプのものが一般的ですが、開閉スペースが必要になるこのタイプは空間を狭く見せてしまうデメリットも。
デッドスペースも発生するため、使いづらさを感じている人は少なくないようです。
空間を広く見せたい時は、画像右側にあるフルハイトドアを取り入れるのも良い解決法。
こちらは収納を天井の高さギリギリまで作って、フルハイトドアで目一杯使えるようにしてあります。
通常のドアよりも高さがあるハイドアは、お部屋を広く見せる効果が高いことで人気です。
特に、色違いの枠を取り付けないで作るフルハイトドアは、より開放的な空間を作りたい時にお勧め。とてもスッキリとした印象の個室ができあがります。
お部屋が狭くなってしまうのは、壁がたくさんあるからかもしれません。
クローゼットなどの収納は、いっそオープンにしてしまう方が良い場合もあります。
寝室のウォークインクローゼットのように、お客さまの目に触れない場所で、出入りする頻度が高い場所なら、ドアをつけない方が断然使いやすくなります。
風通しも良くなって、湿気やカビ防止にも効果的。
お部屋の明かりがクローゼットにも差し込むので、中が真っ暗になることもなくて衣類を探す時もスムーズです。
そして出入り口はスライドドアに。
内開き・外開きドアと違ってデッドスペースが全くできないので、狭い空間でも開放的な出入り口を作ることが可能です。
最後にご紹介するのは、玄関に設置したクローク。
こちらもドアは無くしていますが、全体が見えすぎないようにRの垂れ壁を取り入れました。
ちょっとだけクローズド感が出て見えすぎることもなく、来客時や宅配便の受け取りの際も安心です。照明はダウンライトのみでシンプルに。
よくいただく質問に、「狭小地だから狭い家しか建てられないのでは?」という心配の声があるのですが、ご覧いただいたように、お部屋を広く見せる・使うアイディアはたくさんあります。
フルハイトドアや垂れ壁などのアイディアを取り入れることで、インテリアの美しさもアップしますから、敷地面積の広さにこだわらなくても大丈夫。
ゆったりと過ごせるお部屋づくりを、いろいろな工夫で叶えましょう。