
皆さま、こんにちは。工務部の広瀬です。
先日、現在建築中であるオーナー様邸の現場にて「中間検査」を行い、無事に合格をいただきました!お引き渡しに向けて現在も順調に工事が進捗しております。
さて、皆さまは家を建てる際、建物に対して「必ず受けなければならない検査」があることをご存じでしょうか?デザインや間取りには目が行きやすいですが、完成してからでは見えなくなってしまう「構造の安全性」こそが、長く安心して暮らすために最も重要です。
今回は、お客様の現場を預かる工務部の視点から、建物を守る必須検査と、多くの方が誤解しがちな「耐震等級3の真実」についてお話しさせていただきます。
家づくりを守る「第三者検査」。2005年の事件から変わったこと
皆さまは、2005年に発覚した「構造計算書偽装問題(いわゆる姉歯事件)」を覚えておられるでしょうか。当時は社会的に大きなニュースとなりました。
この事件を教訓として、2006年に建築基準法の改正が成立(2007年施行)し、構造計算書の二重チェックに加え、現場での施工検査が厳格化されました。問題となったのはマンションの施工でしたが、この法改正は一般の木造住宅にも適用され、建造物全体の安全性を飛躍的に向上させる契機となったのです。
現在では、施工会社(私たち)だけでなく、客観的な目を持った「第三者の検査機構」による厳しいチェックが義務付けられています。
現場で行われる「3つの必須検査」とは?
安全な家を建てるために、現場では主に以下の3つのタイミングで必須検査が行われます。
- 基礎検査(配筋検査): コンクリートを流し込む前に、建物の土台となる基礎の鉄筋(配筋)が、図面通りの太さ・間隔で正しく組まれているかを確認します。
- 中間検査: 柱や梁が組み上がり、屋根が完了した段階での検査です。建物の構造に必要な金物や筋交いが、指定通りにしっかりと施工されているかを隅々までチェックします。(※先日オーナー様邸で合格したのがこの検査です)
- 完了検査: 建物が完成した際、間取りや窓の位置、設備の仕様などが、確認申請図面通りに正しく作られているかを最終確認します。
これらの検査をすべてクリアして、初めてお客様に安心してお引き渡しできるお家が完成します。
「耐震等級3なら安全」は危険?強度が変わる構造計算の落とし穴
検査と並んで建物の安全性を担保するのが「耐震等級」です。最近は「耐震等級3(最高等級)」を謳う住宅会社が増えましたが、ここには大きな落とし穴があります。
D-works homeでは、オーナー様の大切なご家族を守るため、住宅の耐震性を確認する方法の中で最も信頼できる「許容応力度計算」を全棟で標準実施しています。時間もコストもかかる計算方法ですが、ここだけは絶対に妥協しません。
まとめ:見えない部分の徹底したこだわりが、ご家族の命を守る
壁紙やフローリングは後からリフォームできますが、家の骨組みや基礎、そして構造計算のやり直しは後からでは絶対にできません。
- 第三者検査の実施: 基礎、中間、完了の各工程で客観的な検査をクリアしているか。
- 計算方法の確認: 耐震等級3という「結果」だけでなく、「許容応力度計算」で証明されているか。
私たち工務部は、計算書で証明された強さを、現場で寸分違わず形にするのが使命です。これからも、オーナー様に安心してお住まいいただける現場を提供できるよう、日々精進してまいります。
よくある質問(FAQ)
- 建築途中の現場を見学することはできますか?
- タイミングが合えば可能です。壁で隠れてしまう前の「断熱材」や「構造材(柱や金物)」がどうなっているかをご自身の目でご確認いただけます。
- 「許容応力度計算」と簡易計算では、具体的に何が違うのですか?
- 簡易計算(壁量計算)は主に「壁の量」だけで地震への強さを判断しますが、許容応力度計算は「柱1本1本にかかる力」「屋根の重さ」「風の圧力」などを部材ごとに数百ページにわたって緻密に計算します。大雪や繰り返しの地震に対する安全性が大きく変わります。
【構造・性能に関するご相談はこちら】
D-works homeでは、プロの視点で「本当に安全な家づくり」をご提案しています。見えない部分の性能や検査体制について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。







「お客様とお話ししていると、『耐震等級3だから地震が来ても絶対に安全ですよね』と安易に考えておられる方が非常に多いです。実は、一言で耐震等級3と言っても、『どうやって計算したか』によって実際の建物の強度は全く異なります。簡易的な『壁量計算』で出した耐震等級3と、すべての柱や梁にかかる力を緻密に計算する『許容応力度計算』で出した耐震等級3では、後者の方が圧倒的に頑丈で、本物の強さを持っているのです。」