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その壁紙、5万円?50万円?プロが明かす「高く見せる設計技術」の正体

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その壁紙、5万円?50万円?プロが明かす「高く見せる設計技術」の正体

注文住宅の「高く見せる設計技術」について解説する、D'worksのチーフプランナー奥村英和

こんにちは。

ディーワークスで設計を担当しています、奥村です。

YouTube「ルームツアーチャンネル」でも多くの施工事例をご紹介させていただいていますが、今日は動画ではなかなか伝えきれない、設計の「裏側」についてお話しさせてください。

「高級感」はお金で買うものだと思っていませんか?

家づくりの相談でよく聞くのが、こんな声です。

よくあるお悩み
  • 「Instagram見てたら、めちゃくちゃおしゃれな家ばかりで…でも予算が…」
  • 「塗り壁や大理石って憧れるけど、絶対高いですよね?」
  • 「アクセントクロス貼ったけど、なんか安っぽく見えちゃって」

実は、空間の高級感は「お金のかけ方」よりも「見せ方の技術」で決まるんです。

同じ壁紙を使っても、設計次第で「5万円のアクセントクロス」も「50万円の塗り壁」にも見える。

これ、決して大げさな話じゃありません。

この記事では、20代のご夫婦が建てた延床35坪の住宅を例に、私たちが実践している「お金をかけずに空間を格上げする設計テクニック」を、余すことなくお伝えします。

なぜ、同じ材料で見え方が変わるのか?

結論から言うと、人間の視覚は「素材そのもの」より「光と影」「奥行き」で物の価値を判断しているからです。

例えば、美術館を思い浮かべてください。

コンクリート壁の美術館にスポットライトで照らされる抽象画

作品が壁にぺたっと貼ってあるだけじゃなく、照明が計算され、適度な距離感があり、影が生まれている。

あの演出があるから、作品が引き立つわけです。

家づくりでも同じ。

壁紙という「素材」は変えられなくても、設計によって「見せ方」は自由に変えられる。

これが、コストを抑えながら高級感を生み出す最大のポイントです。

「高く見せる」ための3つの設計技術

技術1:壁を「凹ませる」だけで、素材のグレードが上がる

玄関に入ってすぐ、手洗いカウンターがあるこの住宅。

壁を見てください。

壁を凹ませる設計で、タイル風の壁紙を本物のタイルのように見せている玄関手洗い

タイル張りに見えませんか?

実はこれ、普通の壁紙なんです。

「え、壁紙?嘘でしょ?」とよく言われるんですが、本当です。

価格にして1平米あたり数千円程度の、ごく一般的なアクセントクロス。

でも、タイルや塗り壁にしか見えない。

そのトリックが、「壁を凹ませる」設計です。

ポイント
  • カウンターを壁面より前に出し、壁紙面を奥に引っ込める
  • 凹みによって「影」が生まれ、立体感が出る
  • 人間の目は、奥まった面を「直接触れない=素材が判別しにくい」と認識
  • 結果、壁紙なのに本物のタイルや塗り壁に見える

もし、カウンターと壁が同一面でフラットだったら?

壁紙のテカリや質感がダイレクトに見えて、「ああ、アクセントクロス貼ったんだな」とすぐ分かってしまいます。

でも、たった数センチ奥に引っ込めるだけで、視覚的な認識が完全に変わる。

これ、追加費用ゼロでできる技術なんですよ。

技術2:照明は「隠す」ことで、空間を2倍高級にする

次に、トイレを見てみましょう。

奥の壁、これも壁紙です。

間接照明を使い、塗り壁のような陰影と奥行きを演出しているトイレの壁

でも、塗り壁にしか見えないでしょう?

ここで活躍しているのが、間接照明の魔法です。

天井の真ん中にダウンライトをバコっと付けて明るくすると、壁全体が均一に照らされて、壁紙の質感が丸見えになります。

「ああ、貼ってるな」って一発でバレる。

でも、照明を間接的に配置して、壁に柔らかい陰影を作ると、途端に奥行きが生まれます。

光のグラデーションが、素材の「リアル感」を演出してくれるんです。

さらに、この住宅では壁の一部を柱のように見せる造作も加えています。

実はこれも壁紙を巻き込んでいるだけ。

でも、この「浮いているように見える壁」が独立して存在することで、奥の壁が塗り壁なのか壁紙なのか、もはや判断できなくなる。

ポイント
  • 真上からの直接照明は「素材の正体」を暴く
  • 間接照明で陰影を作ると、素材の粗が目立たなくなる
  • 造作で「面を分離」すると、視覚的な判断がさらに曖昧に

よく「照明って、明るければいいんでしょ?」と言われるんですが、全然違います。

照明は「素材をどう見せるか」をコントロールする、最も重要な設計要素なんです。

技術3:「配置のバランス」が、チープさを消す

最後に、キッチンを見てください。

背面のボード、これは大建工業の「セラール」というキッチンパネルです。

キッチンパネルと床材の配置バランスを整え、空間全体を格上げしたキッチン

普通のキッチンパネルって、テカテカして「いかにもキッチン!」って感じになりがちですよね。

でも、この空間ではまるでタイルか石材のような高級感がある。

その理由は、素材の「配置バランス」にあります。

ポイント
  • キッチンパネルを壁面全体に貼らず、コンロ背面だけに限定
  • 床(大建工業トリニティグランデ)の高級感とトーンを揃える
  • 濃いグレーのクロスで全体を引き締め、視線を分散させる
  • 天井を凹ませて黒いクロスを貼り、ダウンライトを埋め込む

要は、「ここだけ特別」という主張をしすぎないこと。

高級な素材を使っても、それが浮いてしまったら台無しです。

逆に、安価な素材でも、周囲の素材と調和し、照明で引き立てれば、全体が格上げされる。

これが、設計のバランス感覚です。

実例:20代夫婦の家が「高級住宅」に見える理由

この住宅のお施主様は、YouTubeで海外の豪邸を見て「こんな家に住みたい」と夢を抱いていた20代のご夫婦でした。

でも、現実問題として予算には限りがある。

そこで私たちが提案したのが、「素材のグレードではなく、設計のグレードで勝負する」という考え方です。

設計技術で高級感を演出したモダンな注文住宅の外観

設計で実現した空間
  • 玄関: 手洗いカウンターはアイカ工業の既製品(約20万円)。壁紙は一般的なアクセントクロス。でも、凹ませ設計と照明で、まるでオーダーメイドの洗面台のような佇まいに。
  • トイレ: 壁紙、可動棚、間接照明、すべて標準仕様。でも、「塗り壁のこだわりトイレ」にしか見えない。
  • キッチン: グラフテクトの薄天板キッチン、セラールパネル、天井の間接照明。標準仕様をベースに、見せ方だけで空間を劇的に変えています。

お施主様からは、「入った瞬間から高級感があって、友達が来ても『めっちゃこだわってるね!』って驚かれます」という言葉をいただきました。

まとめ:設計は「知恵」であり、「技術」である

私がいつもお客様にお伝えしているのは、「高級感は、お金ではなく知恵で作れる」ということです。

もちろん、本物の大理石や無垢材を使えばそれなりの価値は出ます。

でも、それが本当に必要かどうかは、住まい方次第。

大切なのは、「どう見えるか」「どう感じるか」。

そして、その印象は設計技術でコントロールできる。

まとめ:高く見せる設計の3原則
  • 凹凸を作る: 壁を引っ込める、浮かせる、巻き込むことで立体感と高級感が生まれる
  • 照明を操る: 間接照明と陰影で、素材の粗を隠し、奥行きを演出する
  • バランスを整える: 素材同士のトーンを揃え、「特別感」を主張しすぎない

もしあなたが今、「おしゃれな家に住みたいけど、予算が…」と悩んでいるなら、ぜひ一度、設計者に相談してみてください。

「この壁紙、安っぽく見えちゃうかな?」

その不安、設計次第で解決できるかもしれません。

私たちディーワークスでは、公式LINEからお気軽にご相談いただけます。

「YouTube見たんですけど」でOK。

まずは、あなたの理想を聞かせてください。

 

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