LIFE no.97 【家づくりのヒント:開放感を邪魔しない壁】腰壁でお部屋をつなぐ2022.11.03

こんにちは!D-worksです。
壁と聞くと天井までしっかりあって、部屋を区切ってしまうものというイメージですが、圧迫感のない壁もあります。
本日は、天井まで仕切らないタイプの「腰壁」にクローズアップしてみましょう♪

 

◆腰の高さまでの壁だから「腰壁」。高さは自由


(建売住宅:守山市笠原)

 

普段はあまり耳にすることのない用語ですが、人の腰くらいの高さで作る壁を「腰壁」と言います。
腰壁+異素材の壁で天井まで仕切るタイプと、人の視線が抜けるように腰壁だけで空間を仕切るタイプに大きく分けられて、高さは自由に設定できます。

 

最近では、キッチンに設置されることが増えました。
D-worksでも、システムキッチンに腰壁を作り、お客さまのお好みの空間に仕上げることがよくあります。
建売住宅のキッチンに、インテリアを調和させるために腰壁を設置することも可能♪

 

腰までの高さで区切るメリットは、見せたくない場所を隠す、部屋の用途を分けるなどの目的を果たしながら、人の視線を遮らないことです。

一戸建ての階段で見かける手すりを兼ねた壁も、腰壁の一種。
暗くなりがちな空間に明かりを取り入れながら、狭さの解消にもなり、空間にとっても人にとってもメリットを感じられる、よく用いられる手法です。

 

◆狭小地の間取りづくりにも最適。家族をつなげる空間に


(建売住宅:近江八幡市鷹飼町)

狭小地の間取りづくりでも腰壁のメリットが生かせます。
こまごまと部屋を区切ってしまう息苦しさを回避し、目的別に空間をきちんと整えられて、シンプルで使いやすい空間が生まれます。

 

近江八幡市鷹飼町のプランは、腰壁の良さを引き出してリビングを設計しました。
仕事や趣味に集中できるミニ書斎スペースと、赤ちゃんのお昼寝や家事に便利な和コーナーをLDKスペースの中に作り、足元を隠せる高さの腰壁でそれぞれを区切りました。

 

掃き出し窓のような大きな窓はリビング側に作り、腰壁で区切ったスペースは天井近くのハイサイドライトから光を取り入れています。

 

ちなみに、「腰壁+天井の高さまで作っている壁」とは、下のような作りを指します。

素材を変えることで空間にアクセントが生まれていますね。

 

どんな素材で作るか、どんな素材と組み合わせるかによって、和にも洋にも、モダンにも合う腰壁は、空間のデザイン性を高めるメリットがあります。

 

壁でありながら飾り棚としても使える腰壁。
重さを感じさせない壁だから、インテリアとしての意味づけもしやすいですよ♪

 

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